バイナンス(Binance)OTPエラー・紛失時の復旧方法|2FAリセット手順を解説
バイナンスでOTPコードが弾かれる、認証アプリを失くした——そんなときの復旧手順をまとめました。時刻同期で直るケース、16桁のバックアップキーでの再登録、キーがない場合の2FAリセット申請と本人確認、48時間の出金制限まで一通り解説します。
スマホを買い替えてデータを移したのに、Google Authenticatorだけ移し忘れていた。あるいは、6桁のコードを3回続けて間違えた。どちらも「資産はどうなるんだ」と血の気が引く場面だが、先に結論を言っておく。資産がどこかへ消えることはない。落ち着いて下の手順を順番に進めればいい。OTPをこれから設定する人は[バイナンス(Binance)のOTP設定方法]を見てほしい。
復旧の難易度を分けるのは、たった一つ。OTPを最初に有効化したときに表示された16桁のバックアップキーを、どこかに控えてあるかどうかだ。控えてあれば1分。控えていなければ1日から数日かかる。
OTPエラーの解決、復旧に必要なものと事前チェック
まず、登録したメールアドレスに今アクセスできるか確認する。
どのルートで進んでも、途中で必ずメール認証コードの入力を求められる。メールまで見られない状態だと、難易度は一気に跳ね上がる。
次に、本人確認に使った身分証の現物を用意する。
リセット申請に進むと、顔認証や身分証の再撮影を求められる。ここで出す身分証は、最初の本人確認で提出したものと同じ種類のほうが審査が早い。
そして、リセットすると48時間は出金がロックされる。
これは例外なしと思っておいたほうがいい。バイナンスに限らず、ほとんどの取引所はアカウント関連のセキュリティ設定が変更されると、一定時間は出金を制限する。すぐに動かす予定の資金があるなら、覚悟してから始めること。裏を返せば、他人がアカウントを乗っ取ろうとしてリセットをかけても、2日間は持ち出せないということだ。なくてはならない仕組みでもある。
1. 時刻の同期
認証アプリにバイナンスの項目はちゃんと残っているのに、コードだけ通らない。こういうときは、スマホ本体の時刻とOTPアプリの時刻がずれているのが原因かもしれない。
- Google Authenticatorを起動する。アプリを開いて、バイナンスの項目の6桁が30秒ごとに切り替わっているか見る。コードそのものが動いていないなら、それは別の問題だ。
- 右上のメニューをタップ。画面右上にある点3つのアイコンを押す。
- [設定]に入る。メニューから[設定]を選ぶ。
- [コードの時刻修正]を選ぶ。リストから[コードの時刻修正]を探して押す。このメニューはAndroidにしかない。iPhoneには項目自体がないので6番に飛ぶ。
- [今すぐ同期]を実行。押すとアプリがGoogleの時刻サーバーと時刻を合わせ、「時刻が同期されました」といった案内が出る。この同期が効くのは認証アプリの中だけで、スマホの時計そのものには触らない。
- スマホ本体の時刻を自動設定に戻す。Androidは設定の「一般管理」内にある「日付と時刻」、iPhoneは設定の「一般」内にある「日付と時刻」。[自動設定]をオンにする。海外滞在中でタイムゾーンを手動で変えていたなら、そこも自動に戻す。
- 新しいコードでログインし直す。アプリに戻り、コードが切り替わった直後を狙って、残り時間に余裕のあるコードを入力する。残り3秒のコードをコピペすると、入力している間に期限切れになってまた弾かれる。意外とこれで失敗している人が多い。
ここまでやれば、コードエラーはたいてい片付く。それでも通らないなら、実際にアカウントとの紐付けが切れている状態だ。下に進む。
2. バックアップキーで復旧する(キーが手元にある場合)
OTPを最初に設定したときに画面に出た16桁の英数字を、紙やパスワード管理アプリに残してあるなら、バイナンス側は一切触らなくていい。認証アプリにそのキーを入れ直すだけで終わる。
- 新しいスマホにGoogle Authenticatorをインストール。まずは新端末にOTPアプリを入れ直す。
- アプリを起動して[+]をタップ。画面右下の[+]ボタンを押す。
- [セットアップキーを入力]を選ぶ。QRスキャンとセットアップキー入力の2つが出る。今はスキャンするQRがないので[セットアップキーを入力]へ進む。
- アカウント名とキーを入力。アカウント名の欄には後で分かるようにBinanceと入れ、キーの欄に16桁を入れる。大文字小文字の区別はなく、途中の空白は入れても抜いてもいい。ただしO(オー)と0(ゼロ)、I(アイ)と1(イチ)を読み間違えるとそのまま失敗するので、そこだけ気をつける。
- キーの種類は[時間ベース]のまま。変える必要はない。デフォルトが時間ベースだ。
- [追加]を押してコードを確認。リストにBinanceの項目ができて、6桁が回り始める。このコードでログインすれば、そのまま入れる。
- ログイン後、古い端末を整理する。中に入ったら、セキュリティ設定で登録済みの認証アプリ項目を確認する。前のスマホを失くしたり人に譲ったりしているなら、その端末のセッションを切っておく。ついでに出金ホワイトリストが元のままかも見ておく。
以前使っていたスマホがまだ手元にある場合
機種変更の途中で旧端末が手元にあるなら、バックアップキーを探す必要すらない。旧端末のGoogle Authenticatorでメニューの[アカウントをエクスポート]に入り、移す項目を選ぶとQRが出る。新端末のアプリで[+]→[QRコードをスキャン]と進んでそのQRを読み取れば、登録済みのアカウントがまるごと移る。(使っている取引所が複数あるなら、こっちのほうが断然早い。)
Googleアカウントの同期をオンにしていたなら、新端末で同じGoogleアカウントにログインするだけで項目が付いてくることもある。ただしこれは事前にオンにしていた人だけの話なので、確認程度に見ておけばいい。
3. バックアップキーがない場合 — 2FAリセットの申請
認証アプリもバックアップキーもないとログイン自体ができない。バイナンスに「自分がこのアカウントの持ち主だ」と改めて証明して、認証手段を外してもらう申請が必要になる。
- ブラウザでバイナンスにアクセス > メールアドレスまたは電話番号を入力して[Next]。登録に使ったメールアドレスを入れる。[画像:メールアドレス入力画面]
- パスキーのポップアップが出たら[Cancel]。パスキーを登録しているアカウントは、ここで指紋や顔認証のウィンドウが先に出る。使えない状況なら[Cancel]を押して[My Passkeys Are Not Available]を選ぶ。パスキーを使っていないアカウントなら、この画面は出ずにそのまま次へ進む。
- パスワードを入力して[Next]。パスワードまで思い出せないなら、先にパスワードのリセットを済ませてから戻ってくる。ちなみにパスワードを変更すると、24時間の出金制限が別途かかる。
- セキュリティ認証の画面が出る。OTPの6桁を入力しろと言われる画面だ。今つまずいているのが、まさにここ。
- [Security verification unavailable?]をクリック。入力欄の下に小さく出ている。アプリのバージョンや言語設定によっては[Can't access authenticator?]といった文言になっていることもある。
- Reset Security Verificationのページで、使えない項目にチェック。認証アプリ、SMS、メールのうち今使えないものを全部チェックする。認証アプリだけ飛んだならそれだけ、スマホごと失くしてSMSも受け取れないなら両方。(自分の状況に合わせて選べばいい。)
- [Confirm Reset]をクリック。48時間の出金制限がかかるという案内も一緒に出る。
- メール認証コードを入力。登録したアドレスにコードが届く。来なければ、まず迷惑メールフォルダを見る。
- リセット理由を選ぶ。端末の紛失、機種変更、アプリの削除といった選択肢が出る。実際の状況に合うものを選ぶ。
- 顔認証を進める。ブラウザから始めた場合はQRが出るので、それをバイナンスアプリでスキャンし、スマホのカメラで顔認証する。アプリは最新バージョンにしておくこと。帽子やマスクは外して、明るい場所で撮る。
- 身分証の再撮影。最初の本人確認に使った身分証を撮り直すよう求められることがある。光が反射しないように、四隅が全部入るように撮る。
- 必要なら動画を提出。自動検証で判定が出ないと動画を求められる。顔が全部見えるように座り、片手に身分証、もう片方の手に手書きのメモを持って撮る形式だ。メモには今日の日付、アカウントのメールアドレス、リセットしたい認証手段を書く。英語で話すのがきついなら、同じ内容を英語で書いた紙をカメラに見せて、説明は日本語でしてもいい。
- 審査待ち。自動で処理されれば数時間以内、人が直接見る段階に回ると1日から数日かかる。最近は書類がきれいなら1日を超えることはあまりない(早ければ1時間以内に復旧)。この間に同じ申請を何度も出すと、かえって審査が最初からやり直しになるので、1回出したら待つ。
- 承認メールを確認してログイン。認証手段が解除されたというメールが届けば、メールアドレスとパスワードだけでログインできる。
- 認証アプリを登録し直す。 プロフィールのセキュリティメニューでAuthenticatorの項目をオンにし、QRをスキャンする。手順自体は初回設定とまったく同じなので、[バイナンスのOTP設定方法]の記事をそのままなぞればいい。
- 今度こそ16桁のバックアップキーを控える。QRの下、あるいは[キーを直接入力できませんか]のようなリンクを押すと16桁が出てくる。(ここまで来たということは、初回設定のときに保存していなかったということだ。今回は必ず保存しよう。)スクリーンショットで写真アプリに残すのは、スマホを失くした瞬間に一緒に消えるので意味がないし、危ない。
- 48時間経てば出金は元に戻る。 リセット後の2日間は、出金を含む一部の機能がロックされる。取引と入金はいつも通りできる。時間が経てば自動で解除されるので、別途申請することはない。